和知太鼓の起源は、お伽草子「酒呑童子」といわれています。
今から約千年前、摂津守・源頼光が帝の命をうけ、当時の反逆の徒(大江山の鬼)を討つため、多くの部下を従えて京の都を出発。園部、須知を経て、和知庄の草尾峠にさしかかったところ、激しい雷雨に見舞われ、雨やどりしたのが京丹波町(旧和知町)字広野の藤森神社でした。
雨もあがり、いざ出陣。この時に村人たちが頼光の武運長久を祈願するとともに、兵士の士気を鼓舞するため、打ち鳴らした太鼓が「和知太鼓」の発祥といわれています。
藤森神社には、和知太鼓発祥の地であることを示す石碑があります。
また、世界を舞台に活躍する和太鼓集団『鼓童』の奏者・藤本吉利氏が和知の出身であることから、 神社には太鼓のバチが奉納されています。